第63章 これは福田祐衣が彼に買ったもの!?

福田祐衣は慌てて笑顔を作った。

「忘れたの? 前にも言ったでしょう。お医者様が、私の目は回復に向かっているって」

「たまに、ぼんやりとだけど景色が見えることがあるの。鮮明ではないけれど」

「さっき、山田悠子があなたに手を上げようとした時も、腕が動くのが微かに見えたから、咄嗟に掴んだのよ」

それを聞いて、白石菜々緒は合点がいったように頷き、すぐに表情を輝かせた。

「そうだったのね! よかった! その調子なら、いつかきっと完全に見えるようになるわ!」

「帰ったらお母さんに頼んで、いい眼科の先生を紹介してもらうわね。うちのお母さん、ここ数年すっかり健康オタクだから、お医者様の知り合いが...

ログインして続きを読む